除毛クリームで髭・すね毛の処理はできる？効かないって本当？顔に使用するデメリットや効果的な使い方も紹介

公開日：2021.10.15　更新日：2024.07.18

この記事の監修者

小坂　恵（こさかめぐみ）／看護師

総合病院で外科系（外科、整形外科、脳外科、婦人科、放射線科、耳鼻科など）病棟の経験を積み、出産を機に退職。一般皮膚科・美容皮膚科クリニックと訪問看護ステーションでダブルワーク復帰を果たす。1日に200人の受診者を超える人気のクリニックで得たスキンケアや脱毛の知識をもとに、現在は美容看護師としてライターと監修の仕事も幅広くこなす。

除毛クリームで髭・すね毛の処理はできる？

除毛クリームは、手軽に自宅でムダ毛処理ができる便利なアイテムとして広く知られています。
しかし、本当に髭やすね毛をスムーズに処理できるかどうかが気になる方もいるでしょう。

除毛クリームを用いて髭やすね毛を処理することが可能かどうかを、詳しく説明します。

除毛クリームの仕組みとは？中学生や高校生、敏感肌でも使える？

男性は1本1本の毛が太く濃いので、カミソリでキレイに除毛しようとすると肌表面が傷ついて、肌荒れの原因になってしまいます。また、除毛範囲が広いと角度や利き腕の関係でカミソリの刃の向きをうまく肌に沿わせることができず、ケガをすることもあり危険です。除毛クリームは自己処理が難しい部分や広範囲で処理が大変なときに便利ですね。

髭の処理はできないものが多い

基本的には、除毛クリームで髭の処理はできません。多くの除毛クリームは顔への使用ができないとされているからです。
除毛クリームの中には顔への使用が可能なものもありますが、性能がマイルドな傾向があります。
除毛力が弱く、満足のいくレベルでの処理が難しい可能性があることを認識しておきましょう。

また、除毛クリームは肌に刺激を与える可能性があるため、敏感肌の方や肌トラブルを抱えている方は注意が必要です。
髭に使える除毛クリームは、思わぬトラブルを引き起こしたり、十分な効果が実感できなかったりします。除毛クリームを使用して髭を処理しないことをおすすめします。

除毛クリームは髭に効かないって本当？

除毛クリームが髭に効かないことはありません。髭の主成分は他の毛と同じであるため、除毛クリームで溶かすことは可能です。
ただし、除毛クリームは基本的には顔に使えず、髭にも使用できません。

髭に使用できるものは除毛力が穏やかなことがあるため、十分に処理できない可能性があるでしょう。
髭を処理する際には、カミソリや脱毛器など他の方法を検討してください。

すね毛の処理はできる

除毛クリームは髭の処理には向いていませんが、すね毛の処理には効果的です。
すね毛はひざから足首にかけて広範囲にわたって生えています。面積が広いため、除毛クリームの使用が効率的といえるでしょう。

ただし、除毛クリームに含まれる成分に対してアレルギー反応を起こす可能性もあるため、事前にパッチテストをおこなうことをおすすめします。
また、除毛クリームの効果には個人差があることから、初めて使用する際には注意してください。

除毛クリームを髭に使用するデメリット

除毛クリームを髭に使用するのはやめてください。
除毛クリームを髭に使用すると、肌荒れや炎症などが起きやすくなる恐れがあります。

除毛クリームには強いアルカリ性の成分が含まれており、肌表面の角質層に負担がかかります。
皮膚が薄くデリケートな顔に使用すると、他の部位よりも肌トラブルに発展する可能性が高いです。
顔は特に目立つ部分であり、他人への印象を左右します。危険なため、除毛クリームで髭を処理するのは避けましょう。

除毛クリームの効果

除毛クリームは一度に広範囲の除毛が可能なため、できるだけ楽にムダ毛処理をしたい方におすすめです。
クリームを塗って洗い流すのみで除毛効果が期待でき、5～15分ほどで完了します。

個人差はありますが、除毛クリームを正しく使用すれば、1回の使用で約7～10日間は体毛を気にせずに過ごせるといわれています。
ただし、効果を長持ちさせるためには塗布の仕方が重要です。
除毛クリームを体毛が見えなくなるくらい皮膚に密着させて、たっぷり塗ってください。指定された時間を守ることも重要です。

スベスベの肌に導く

除毛クリームには除毛成分のみでなく、肌を守るための成分も含まれていることがあります。
肌への刺激を減らす成分が除毛後の肌をケアしてくれるため、ムダ毛をケアしながら肌にうるおいを与えることが期待できます。
そのため、「除毛後のスキンケアに困っている」方は、ケア成分が豊富に含まれているものを選んでみてください。

肌が荒れにくい

除毛クリームの主成分であるチオグリコール酸カルシウムは、肌の刺激になりにくいのが特徴です。
カミソリで処理すると肌に負担がかかってしまい、肌が傷んだ状態になってしまいます。

一方、除毛クリームを使用すれば、肌を傷つけることなく簡単に除毛できます。
また、肌を守りながら除毛するため肌のコンディションが崩れにくく、肌荒れを起こしやすい人におすすめです。肌荒れを起こしやすい人にはお勧めです。

お手入れを楽にできる

除毛クリームの中には、毛の成長に注目した成分が含まれているものもあります。
使い続けることで濃いムダ毛にアプローチし、毎日のお手入れを楽にしてくれます。

ただし除毛クリームによって使用できる部位が異なるため、使用前に必ず確認しましょう。

男性の肌に特化した成分を含んでいる

メンズ用の除毛クリームの中には、男性の肌に着目した成分が含まれているものもあります。 男性の体内では「5αリダクターゼ」という酵素が作られ、男性ホルモンと結びつくことで体毛や髭が濃くなります。

メンズ用の除毛クリームやムダ毛ケアローションは、この酵素を阻害する成分が含まれているものがおすすめです。

除毛クリームは保湿成分など肌にやさしい成分が含まれていますが、女性のものと比べて少しパワーがあります。人によっては「かぶれ」を起こすことも考えられるので、使用する前後にはスキンケアで肌を整えておきましょう。また、初めて使用する際には必ずパッチテストを行いましょう。うまく使えれば、カミソリや毛抜きに頼らなくてもラクに除毛できますね。

除毛クリームは毛がない状態が何日もつ？効果を発揮する使い方を解説

除毛クリームの選び方

除毛クリームはムダ毛処理の方法の中で手軽かつ簡単な選択肢ですが、適切な商品を選ぶことが重要です。
除毛クリームを選ぶ際には成分を確認し、除毛力が高いものを選ぶようにしましょう。

使い心地や香りが快適かどうか、レビューで確かめてから購入することもおすすめです。

なお、使用する部位によっても除毛クリームの適したタイプは異なるため、使用部位にあわせて選択することを心がけましょう。
敏感肌の方や乾燥肌の方は、低刺激性の除毛クリームを選ぶことで肌トラブルを避けられる可能性が高くなります。

適切な除毛クリームを使用することで、ムダ毛処理が効果的で快適なものになるでしょう。

除毛力をチェック

一般的な除毛クリームの場合、ほとんどの製品にチオグリコール酸カルシウムが含まれています。
この成分が毛髪を構成する「ケラチンタンパク質」を分解して溶かすことによって、ムダ毛を取り除いてくれます。
チオグリコール酸カルシウムが含まれている製品であれば、除毛力に大きな差はないでしょう。

しかし、塗りにくい除毛クリームを使うことで、せっかくの除毛力が十分に発揮されないケースがあります。
テクスチャーが硬すぎるとムラになり、やわらかすぎると垂れてしまうため、肌全体に均一に塗れないことがあるかもしれません。

そのような場合には、まだらに毛が残ってしまう可能性があります。
除毛クリームは、使い心地や肌なじみにも着目して選んでみてください。

使用できる部位をチェック

除毛クリームは、広範囲の処理がしやすい点や、カミソリを使うよりも肌が傷付きにくい点がメリットです。
ただし、肌に若干の負荷は生じます。

毛を構成するタンパク質を分解する過程で刺激を感じることがあるかもしれません。
そのため、一般的な除毛クリームは、顔やデリケートゾーンなど皮膚の薄い部位には使えないことが多くあります。
大抵のものはすねや脇に使用できますが、製品によって異なるため使用前に必ず確認してください。

また、規定の量や塗布時間は正確に守ってください。
「ヒゲもシェービング以外の方法でケアしたい」という方には、メンズ用のムダ毛ケアローションがおすすめです。
使い続けることで毛の発育を抑える効果が期待でき、毎日のお手入れがラクになるでしょう。

肌刺激への配慮をチェック

除毛クリームはカミソリ負けが生じやすい方におすすめですが、刺激がゼロというわけではありません。
チオグリコール酸カルシウムが毛を溶かす際に、肌にピリピリとした刺激を感じるケースがあります。

敏感肌の方や、できるだけ肌への刺激を避けたい方は、他の配合成分にも着目してみてください。
保湿成分が含まれている除毛クリームであれば、除毛成分による刺激やダメージから肌を守ってくれるでしょう。

一例として、ヒアルロン酸、アロエエキス、尿素、イソフラボン含有の大豆エキス、パイナップルエキスなどが挙げられます。
除毛クリーム使用後は、しばらくの間肌トラブルに注意しましょう。

痛みやかゆみ、腫れ、赤み、ほてりなどが生じた場合には、一旦使用を控えることをおすすめします。
上記のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。

香りをチェック

香りは除毛クリームを使用する際の快適さや満足度に大きな影響を持ちます。

しかし、除毛クリームには独特の香りがするものもあり、苦手な方もいるかもしれません。
そのような方は、独特のにおいがしない処方のものや、刺激を軽減したものを選ぶとよいでしょう。

すね毛への除毛クリームの効果的な使い方

除毛クリームを正しく使うことで、ムダ毛をすっきりと処理できます。
ここでは、すね毛への除毛クリームの使い方をご紹介します。

商品ごとに使い方が異なるため、取扱説明書を確認してください。

1.パッチテストをおこなう

すね毛に除毛クリームを使用する前に、パッチテストをおこなってください。
パッチテストは、除毛クリームの成分が肌にあっているかどうかを確認するためのテストです。

具体的には、除毛クリームを腕の内側に塗布し、10分置いたあと洗い流します。その後、24時間以上経った後に肌の状態を確認しましょう。

赤みやかゆみ、炎症などの異常が見られた場合には、その除毛クリームは肌に合わない可能性があります。
パッチテストをおこない、肌の状態を確認したうえですね毛に除毛クリームを塗布してください。

2.クリームを塗る前の準備

除毛クリームは清潔な肌に使用してください。
クリームの無駄使いを防ぐため、毛の量が多い方や太い方は、事前に短くカットしておきましょう。
皮脂汚れや毛穴の汚れをとった状態で使用すると、より効果アップが期待できます。

3.気になる部分に塗る

すね毛など、ムダ毛が気になる部分にクリームを塗ります。
除毛したい部分が隠れる程度の量を使ってください。

4.優しく洗い流す

5～10分程度経過したら、ティッシュやタオルなどで優しく拭き取ります。
拭き取る際には強くこすらないように注意してください。

肌に残ったクリームは石鹸で洗い流します。
洗い流す際も、強く擦らないように注意が必要です。

除毛すると毛が濃くなるとは？

「除毛すると毛が濃くなる」という噂を耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、除毛で毛が濃くなることはありません。

毛が濃く見える原因については、こちらの記事でより詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
自己処理すると毛が濃くなる？毛が濃くなってしまう原因と対策について

ムダ毛が気になる男性には「パイナップル豆乳除毛クリームメンズ用」がおすすめ！

ムダ毛に悩んでいる男性の方には、ニオイや刺激を抑えつつも高い除毛力を発揮する「パイナップル豆乳除毛クリームメンズ用」がおすすめです。
ツルツル肌を目指したい方に最適なパイナップル豆乳除毛クリームメンズ用の特徴や、おすすめポイントを詳しく紹介します。

除毛有効成分配合で男性の濃いムダ毛もスピード処理

パイナップル豆乳除毛クリームメンズ用は、鈴木ハーブ研究所の人気商品のひとつである「パイナップル豆乳除毛クリーム」を男性向けに改良した商品です。
特徴として、男性ホルモンと結びつくことで体毛を濃くする原因となる酵素が含まれている点が挙げられます。

除毛有効成分のチオグリコール酸カルシウムに加えて、大豆エキスや山椒エキス、ヒオウギ抽出液が男性の濃いムダ毛に効果的にアプローチしてスムーズに処理します。

デリケートな男性の肌にも優しく、敏感肌や肌トラブルがある方にもおすすめです。

薬用炭とパパインの力でテカリとベタつきを同時にケア

パイナップル豆乳除毛クリームメンズ用には、余分な皮脂を抑えてテカリやベタつきを同時にケアできる薬用炭とパパインが配合されています。

薬用炭は過剰な皮脂を抑えて毛穴の汚れを吸着する働きを持ち、パパインには天然のピーリング作用があります。
これらの成分により、肌を滑らかに整え、ムダ毛処理後の肌をすっきりとした感触に導くことが可能です。

気になるVラインの処理も可能！

男性の中には、デリケートな場所であるVラインのムダ毛処理に悩む方も少なくありません。
パイナップル豆乳除毛クリームメンズ用は、Vラインの処理にも適しており、デリケートな男性の肌にも安全に使用できるように開発されています。

皮膚への刺激が少なく肌荒れやかぶれの心配も軽減されているため、Vラインのような敏感な部位にも適しており、簡単にムダ毛を処理することが可能です。
パイナップル豆乳除毛クリームメンズ用を使えば、脱毛サロンに通う手間やお金をかけることなく自宅で手軽にVラインの除毛ができます。

髭にはメンズ用のムダ毛ケアローションを！

除毛クリームは髭には使用できないため、毎日のスキンケアにはメンズ用のムダ毛ケアローションを使用することをおすすめします。
日常的に髭の処理をおこなうことは、多くの方にとって煩わしさや負担を感じさせるでしょう。

除毛の頻度を減らすためには、処理後の肌に適切な成分を与えることが大切です。
パイナップル豆乳シリーズの「パイナップル豆乳ローションメンズ用」には、毛の成長に着目した天然成分が配合されており、濃いムダ毛も毎日のケアで簡単に手入れができます。
髭のみでなく腕やすねなどにも使用でき、さらっとなじんで乾燥にも効果的です。

除毛クリームと髭に関するよくある質問

除毛クリームは手軽に自宅で脱毛をおこなえる便利なアイテムとして、多くの方が使用しています。
しかし、使用方法や肌への影響などについて疑問を持っている方も少なくないでしょう。
除毛クリームと髭に関して、よくある質問をまとめました。

髭以外に除毛クリームを使用できない部位はある？

除毛クリームは皮膚表面の毛を溶かす成分を含んでおり、一般的には髭以外の多くの部位で使用できます。
しかし、髭以外にも除毛クリームを使用できない部位があります。

皮膚が傷ついている部位やかぶれている部位をはじめ、粘膜、目の周り、Iライン、Oラインなどのデリケートな部位には使用を避けてください。
また、皮膚の弱い方やアレルギーを持っている方は事前にパッチテストをおこなってください。

除毛クリームで青髭は治る？

青髭が治るかという問題よりも前に、除毛クリームを髭に使用するのは止めましょう。
顔に除毛クリームを使うと、痛みや肌トラブルの原因になります。肌に負担がかかることによる防御機能でヒゲが濃くなったりする恐れもあるため、絶対に避けてください。

除毛クリームは根本から抜ける？

一般的に、除毛クリームでは毛を根本から取り除けません。
除毛クリームには、体毛の主成分であるタンパク質を分解して毛を溶かす作用がありますが、毛根の除去はできません。毛根を破壊する医療脱毛とは根本的に異なります。

除毛クリームで毛を取り除いても効果は一時的であり、時間の経過とともにムダ毛が再び生えてきます。
抑毛ローションを使うと、ムダ毛が生えるスピードが緩やかになるため、除毛クリームと併用するのがおすすめです。

除毛クリームは体毛が濃くても使える？

除毛クリームは、毛の太さや細さ、量にかかわらず毛を取り除けます。
除毛クリームに含まれる毛のタンパク質を分解する成分は、毛の太さや細さの影響をほぼ受けません。
体毛が濃い方でも十分に効果を感じられるでしょう。

除毛クリームなどでケアする際には、普段からスキンケアを心がけておきましょう。お風呂上がりの保湿やできるだけお肌をこすらないことなどを習慣化しておくといいです。こうしたスキンケアを毎日続けることで、肌表面のバリアが強化されて肌トラブルを防ぐことができますよ。

この記事の監修者

小坂　恵（こさかめぐみ）

総合病院で外科系（外科、整形外科、脳外科、婦人科、放射線科、耳鼻科など）病棟の経験を積み、出産を機に退職。一般皮膚科・美容皮膚科クリニックと訪問看護ステーションでダブルワーク復帰を果たす。1日に200人の受診者を超える人気のクリニックで得たスキンケアや脱毛の知識をもとに、現在は美容看護師としてライターと監修の仕事も幅広くこなす。
プライベートも大切にしながら活躍している5児のママ。