【メンズ除毛クリームの選び方・使い方】髭・すね毛の除毛効果を高める方法とは？

公開日：2021.10.15　更新日：2023.10.19

この記事の監修者

小坂　恵（こさかめぐみ）／看護師

総合病院で外科系（外科、整形外科、脳外科、婦人科、放射線科、耳鼻科など）病棟の経験を積み、出産を機に退職。一般皮膚科・美容皮膚科クリニックと訪問看護ステーションでダブルワーク復帰を果たす。1日に200人の受診者を超える人気のクリニックで得たスキンケアや脱毛の知識をもとに、現在は美容看護師としてライターと監修の仕事も幅広くこなす。

除毛クリームで毛を取り除く仕組み

除毛クリームは、ムダ毛が気になる部分にクリームを塗り、ムダ毛を溶かして取り除くケア方法です。
あくまで表面に見えている毛を取り除く方法なので「脱毛」ではなく「除毛」と呼ばれています。

除毛クリームには、「チオグリコール酸カルシウム」という成分が含まれています。
この成分はタンパク質を分解するとされているため、塗って洗い流すだけで簡単にムダ毛が処理できるのです。
さらに除毛クリームには、肌を保護するための保湿成分や界面活性剤などが含まれていることがあります。除毛後のお肌をツルツルにしたい方や、カミソリ負けしたことがある人でも除毛できるのが特徴です。

除毛クリームの仕組みとは？中学生や高校生、敏感肌でも使える？

男性は1本1本の毛が太く濃いので、カミソリでキレイに除毛しようとすると肌表面が傷ついて、肌荒れの原因になってしまいます。また、除毛範囲が広いと角度や利き腕の関係でカミソリの刃の向きをうまく肌に沿わせることができず、ケガをすることもあり危険です。除毛クリームは自己処理が難しい部分や広範囲で処理が大変なときに便利ですね。

除毛クリームの効果

除毛クリームは一度に広範囲の除毛が可能なので、できるだけ楽にムダ毛処理をしたい方におすすめです。
クリームを塗って洗い流すだけで除毛効果が期待できるので、5～15分ほどで終了します。

また、除毛クリームは正しく使用すれば1回の使用で個人差はありますが、約7～10日間は体毛を気にせずに過ごせるといわれています。ただし、効果を長持ちさせるには塗布の仕方が重要です。
除毛クリームを塗るときは、体毛が見えなくなるくらい皮膚に密着させて、たっぷり塗ります。指定された時間、しっかりと待つことも大切です。

スベスベの肌に導く

除毛クリームには、除毛成分だけでなく、肌を守るための成分が含まれていることがあります。
肌への刺激を減らす成分が、除毛後の肌をケアしてくれます。
ムダ毛のケアをしつつ、肌にうるおいを与えることが期待できます。
そのため、「除毛後のスキンケアに困っている」という方は、ケア成分が豊富に含まれているものを選ぶのがおすすめです。

肌が荒れにくい

チオグリコール酸カルシウムは、カミソリ使用などに比べて肌の刺激になりにくいのが特徴です。
カミソリなどで処理すると肌に負担がかかってしまい、肌が傷んだ状態になってしまいます。
除毛クリームであれば、肌を傷つけることなく、簡単に除毛ができるのがメリットです。
またクリームに含まれている成分によって、肌を守りながら除毛するため、肌のコンディションが崩れにくいです。
肌荒れを起こしやすい人にはお勧めです。

お手入れを楽にできる

除毛クリームの中には、毛の成長に注目した成分が含まれているものもあります。
使い続けることで濃いムダ毛にアプローチし、毎日のお手入れを楽にしてくれます。
ただし除毛クリームによって使用できる部位が異なるので、使用前に必ず確認しましょう。

男性の肌に注目した成分を含んでいる

メンズ用の除毛クリームの中に、男性の肌に着目した成分が含まれているものもあります。
男性の体内では「５αリダクターゼ」という酵素が作られます。
この酵素は男性ホルモンと結びつくことで、体毛やヒゲを濃くしてしまいます。
メンズ用の除毛クリームやムダ毛ケアローションには、この酵素を阻害する成分が含まれているものがあります。このようなローションは、ヒゲ剃りあとのアフターシェーブローションとしてもおすすめです。

除毛クリームは保湿成分など肌にやさしい成分が含まれていますが、女性のものと比べて少しパワーがあります。人によっては「かぶれ」を起こすことも考えられるので、使用する前後にはスキンケアで肌を整えておきましょう。また、初めて使用する際には必ずパッチテストを行いましょう。うまく使えれば、カミソリや毛抜きに頼らなくてもラクに除毛できますね。

除毛クリームは毛がない状態が何日もつ？効果を発揮する使い方を解説

除毛クリームの選び方

除毛力をチェック

除毛クリームの主成分は、「チオグリコール酸カルシウム」です。
一般的な除毛クリームの場合、ほとんどの製品にチオグリコール酸カルシウムが含まれています。
この成分が、毛髪を構成する「ケラチンタンパク質」を分解して溶かすことによって、ムダ毛を取り除いてくれるのです。
チオグリコール酸カルシウムが含まれている製品なら、少なくとも成分の面で除毛力に大きな差はないと言って良いでしょう。
しかし、塗りにくい除毛クリームを使うことで、せっかくの除毛力が十分に発揮されないケースはあります。
テクスチャーが硬すぎるとムラになりますし、柔らかすぎると垂れてしまうので、肌全体に均一に塗ることができません。
そうすると、しっかりと塗布できていない箇所には、まだらのように毛が残ってしまうことになります。
除毛クリームは、使い心地や肌なじみにも着目して選ぶようにしてくださいね。

使用できる部位をチェック

除毛クリームは、広範囲の処理がしやすい点や、カミソリなどを使うよりも肌が傷付きにくい点がメリットです。
しかし、まったく肌に負荷がないということではなく、毛を構成するタンパク質を分解する過程で刺激を感じる場合もあります。
そのため、一般的な除毛クリームは、顔やデリケートゾーンなど皮膚の薄い部位には使えないことが多いです。
すねや脇には大抵のものが使用可能ですが、製品によって異なる可能性があるので、使用前に必ず確認してください。
また、指定部位として問題がない場合でも、規定の量や塗布時間はしっかりと守りましょう。
「ヒゲもシェービング以外の方法でケアしたい」という方には、メンズ用のムダ毛ケアローションがおすすめです。
使い続けることで毛の発育が抑える効果が期待され、毎日のお手入れがラクになりますよ。

肌刺激への配慮をチェック

除毛クリームはカミソリ負けをしやすい方におすすめですが、刺激がゼロというわけではありません。
チオグリコール酸カルシウムが毛を溶かす際に、肌にピリピリとした刺激を感じるケースがあるのです。
もともと敏感肌の方や、できるだけ肌への刺激を避けたい方は、その他の配合成分に着目してみてください。
保湿成分が含まれている除毛クリームなら、除毛成分による刺激やダメージから肌を守ってくれますよ。
例えばヒアルロン酸、アロエエキス、尿素、イソフラボン含有の大豆エキス、パイナップルエキスなどです。
また、除毛クリームを使った後しばらくの間は、肌トラブルの有無に注意しましょう。
痛み・かゆみ・腫れ・赤み・ほてりなどが生じたら、一旦使用を控えることをおすすめします。
また、翌日になっても上記の症状が治らない場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。

ヒゲの除毛クリームの選び方

除毛クリームは顔には使用できないため、ひげを除毛することはできません。

すね毛の除毛クリームの選び方

毛の主成分であるたんぱく質を溶かす有効成分「チオグリコール酸カルシウム」は、肌への刺激を感じる人もいるため、除毛成分に加えてケア成分や保湿成分が配合されているものを選ぶことをおすすめします。

すね毛への除毛クリームの使い方

除毛クリームは正しく使うことでムダ毛をすっきりと処理できます。
ここでは、すね毛への除毛クリームの使い方についてご紹介します。
ただし、商品ごとに使い方が異なるので、取扱説明書をしっかり確認しましょう。
また、パッチテストを行い、肌に炎症がでないか事前に確認することが大切です。

1.クリームを塗る前の準備

除毛クリームは清潔な肌に使用します。
毛の量が多い方や太い方は、事前に短くカットしておきましょう。（クリームの無駄遣いを防げます）
皮脂汚れや毛穴の汚れがない状態で使用すると、より効果アップが期待できます。

2.気になる部分に塗る

すね毛などの、ムダ毛が気になる部分にクリームを塗りましょう。
クリームを塗り広げたとき、除毛したい部分が隠れるくらいの量をつかいます。

3.優しく洗い流す

5～10分くらい経過したらティッシュやタオルなどで優しくふき取りましょう。
ふき取る際、強くこすらないように注意してください。

また、肌に残ったクリームは石鹸で洗い流すようにしましょう。
洗い流す際も、強くこすることがないように注意してください。

ヒゲにはメンズ用のムダ毛ケアローションを！

除毛クリームはヒゲには使用できないため、毎日のスキンケアにメンズ用のムダ毛ケアローションを使用することをおすすめします。

塗るだけで簡単にムダ毛をケアすることができます。
また、ヒゲだけでなく、腕やすねなどにも使用することができ、さらっとなじみ、乾燥も効果的です。

除毛クリームなどでケアする際には、普段からスキンケアを心がけておきましょう。お風呂上がりの保湿やできるだけお肌をこすらないことなどを習慣化しておくといいです。こうしたスキンケアを毎日続けることで、肌表面のバリアが強化されて肌トラブルを防ぐことができますよ。

除毛すると毛が濃くなるとは？

「除毛すると毛が濃くなる」という噂を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし除毛クリームだけでなく、どの処理方法でも毛が濃くなることはありません。

毛が濃く見える原因については、こちらの記事でより詳しく紹介しているので、ご参考にしてみてください。
自己処理すると毛が濃くなる？毛が濃くなってしまう原因と対策について

この記事の監修者

小坂　恵（こさかめぐみ）

総合病院で外科系（外科、整形外科、脳外科、婦人科、放射線科、耳鼻科など）病棟の経験を積み、出産を機に退職。一般皮膚科・美容皮膚科クリニックと訪問看護ステーションでダブルワーク復帰を果たす。1日に200人の受診者を超える人気のクリニックで得たスキンケアや脱毛の知識をもとに、現在は美容看護師としてライターと監修の仕事も幅広くこなす。
プライベートも大切にしながら活躍している5児のママ。