ムダ毛の豆知識を知る

ムダ毛ってどうして生えてくるの?その仕組みとおすすめの処理方法とは?

公開日:2020.12.23

ムダ毛処理には、カミソリで剃毛する方法や医療脱毛、除毛クリームなど多くの方法があります。より効果的にムダ毛を処理するためには、毛の構造と毛が生える仕組みを知る必要があります。

ここでは、ムダ毛処理の方法を選ぶときに知っておきたい毛の構造と毛が生える仕組みについて説明します。

毛の構造で重要なのは毛根にある「毛乳頭」と「毛母細胞」

毛は皮膚の外に見えている毛幹と、皮膚の中に埋まっている毛根からできています。ムダ毛処理において注目すべきは、私たちがいつも目にしている毛幹ではありません。
毛を生やす仕組みを持っているのは、毛根の根元にある毛球です。毛球は、毛乳頭と毛母細胞という2つの構造を持っています。

ここでは、毛乳頭と毛母細胞の構造について説明します。

毛乳頭は毛を成長させる働きがある

毛乳頭は毛球の中心部にあり、その中には毛細血管と呼ばれる細い血管が走っています。毛細血管は身体中の血管と繋がっていて、毛に栄養を届ける役目を担っています。つまり、毛に栄養を届けて成長を促す働きをしているのです。

また毛乳頭は、毛が生える周期を管理する役割もあります。育毛にかかわるタンパク質FGF-7が毛乳頭で作られるからです。[注1][注2]

毛母細胞は毛を生やす仕組みを持つ

毛母細胞には毛を生やし、成長させる役割があります。毛母細胞が増えることで、毛が伸びる仕組みです。毛母細胞は毛乳頭の周囲にあり、毛乳頭から栄養をもらって増殖します。

バルジ領域が発毛を促す

実は毛乳頭と毛母細胞だけでは毛は生えてきません。毛を生やすように命令する「バルジ領域」があって初めて毛が生成されます。バルジ領域とは、毛根よりも表皮に近い真皮にある器官のことです。そのなかに存在する毛包幹細胞と色素幹細胞が毛を作るように命令を出すことにより、毛が生えてきます。

毛が生える仕組みは4段階の毛周期

毛が生える仕組みには、毛周期と呼ばれるサイクルが関係しています。毛周期には、成長初期と成長期、退行期、休止期の4つのサイクルがあります。[注3]

1. 成長初期

成長初期では、毛はまだ皮膚の中に埋もれています。目には見えませんが、皮膚の中で毛母細胞が活動を始めた状態です。

2. 成長期

成長期になると、毛母細胞が本格的に働き始めます。毛乳頭から栄養をもらい、活発に増殖している段階です。皮膚から毛が生えているのが見え始め、次第に毛は長く太くなっていきます。

3. 退行期

退行期になると、毛母細胞の増殖が止まります。また、毛母細胞に栄養を与えていた毛乳頭が小さくなって、毛母細胞と毛乳頭に隙間が生まれます。毛が抜けやすくなっている状態です。

4. 休止期

休止期では、後退期よりも毛母細胞と毛乳頭の位置が離れます。休止期の毛は、自然に抜け落ちるくらいに弱くなり、次の成長期への準備に入ります。

毛が生える仕組みから考えるムダ毛処理の方法

ムダ毛処理には、

  • カミソリで剃毛する方法
  • レーザーや光を使う脱毛
  • 除毛クリームを使う方法

があります。それぞれ、毛が生える仕組みを利用してムダ毛を処理します。
先に説明した毛が生える仕組みを思い出しながら、各処理方法の特徴を見てみましょう。

また、近年注目されている、大豆イソフラボンによるムダ毛ケアについても解説いたします。

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1. カミソリでの剃毛では毛の成長速度は変わらない

カミソリによる剃毛は、毛の毛幹部分を剃っています。そのため、毛が成長する部分である毛根部分が皮膚の中に残ってしまいます。毛幹が無くなっても、毛根の根元にある毛母細胞は成長を続けるため、毛が生えてくる速度に変化はありません。

2. レーザー・光脱毛が効くのは成長期の毛だけ

レーザー脱毛や光脱毛は、毛の構造に作用するレーザーや光を使用した脱毛方法です。レーザー脱毛は、毛乳頭にダメージを与えて脱毛を促します。一方、光脱毛では毛の表面にあるメラニン色素に光の熱を当ててダメージを与えます。

どちらも、毛の成長期に行うことで効果が高まるムダ毛処理です。退行期や休止期にある毛には効果が薄くなり、すべての毛に処理を行うには長い時間が必要です。[注4]

3. 除毛クリームは毛穴に入り込んで作用する

除毛クリームの効果は、一見するとカミソリでの剃毛と同じように見えます。しかし、剃毛との違いは、除毛クリームが毛穴に入り込んで毛のタンパク質を溶かす点です。除毛クリームでムダ毛処理をすると、毛先が丸く処理できるので、仕上がりがきれいです。

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4.大豆イソフラボンは毛を成長させにくくする

近年注目されているのが、大豆イソフラボンによるムダ毛処理です。大豆イソフラボンには、女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲンが含まれています。女性ホルモンの作用を活発化させて、毛の育成に働く男性ホルモンの分泌を抑え、ムダ毛を生えにくくする仕組みです。[注5]

【ムダ毛処理】除毛クリームとカミソリのメリット・デメリットについて徹底解説!

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【まとめ】

自己処理の肌トラブルを防いで適切な方法で美しい肌を育てよう

ムダ毛が生えてくる仕組みで重要なのは毛根にある毛乳頭と毛母細胞ですが、それらに毛を生やすように命令するバルジ領域のことも忘れてはいけません。ムダ毛処理を行う際により効果を得るためにも、毛の生えてくる仕組みを理解しておきましょう。

ムダ毛処理をする方法はいくつかありますが、そのなかでも除毛クリームは毛穴に入り込んで作用するうえに、毛先が丸くなるためきれいに仕上げることができるのでおすすめです。近年毛を成長させにくくすると注目されている大豆イソフラボンによるムダ毛処理も効果が期待できるため、試してみるといいでしょう。

【アフターケアが大切】ムダ毛の自己処理するときに注意するポイント

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