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肌の黒ずみはどうすれば解消する?黒ずみケアと普段から注意すべきポイント
公開日:2021.06.08 更新日:2024.10.08
肌の色が沈んで見えたり、黒ずんで見えたりすることはありませんか?見た目も気になるため、なんとかしたいと考えている人も多いかもしれません。それは肌への刺激が原因でできる黒ずみかもしれません。今回は肌の黒ずみのケア方法についてご紹介するとともに、黒ずみの原因や普段から注意したい点について解説します。
肌の黒ずみの原因
黒ずみは肌のどの部分にもできます。いつの間にかできていることも多く、何が原因なのだろうと心配になってしまう方もいるかもしれません。黒ずみの主な原因は「摩擦」「乾燥」「圧迫」。日常生活の中の、何気ない行動が黒ずみの原因を作っているのです。
たとえば締め付け感のある下着は肌を圧迫し、同時に摩擦を起こします。とくに縫い目の部分はより強くこすれるため、その部分に黒ずみができやすくなることも。ブラジャーの摩擦により、胸周りに黒ずみができることもあります。またデスクワークで座りっぱなしだと、ヒップラインに黒ずみができたり、自己流のムダ毛処理が原因になったりと、思わぬことでも黒ずみはできてしまうのです。
黒ずみは肌の色素沈着
肌は刺激を受けると「メラニン」という色素を分泌して肌を守ろうとします。わかりやすいのが日焼けです。紫外線を浴びると肌が日焼けするように、紫外線以外の刺激を受けた際にも、肌はメラニン色素を過剰分泌する場合があります。
刺激を受け続けた肌は、皮膚の生まれ変わりの周期であるターンオーバーも乱れがちに。過剰に分泌されたメラニン色素がうまく排出されず、皮膚の奥や表面に溜まり色素沈着を起こします。肌の黒ずみは、メラニン色素が色素沈着した状態なのです。
色素沈着にもタイプがあるので、それぞれ詳しくご紹介します。
・摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)
首筋から頸部、鎖骨上部などによく見られる、少し灰色がかった褐色が特徴の黒ずみです。肌に合わない下着による摩擦や締め付け、合成繊維による刺激、ナイロンタオルなどで強くこすりすぎるなど、毎日のように刺激が繰り返されたことが主な原因と考えられます。
普段から肌へ摩擦になるアイテムの使用を控え、天然繊維のものを身につけるなど、肌にとって刺激にならないような工夫をすることが大切です。
・炎症性色素沈着
皮膚に炎症が起きたことが原因となる黒ずみです。ニキビや虫刺されなどが気になってかきすぎたり触りすぎてしまったり、化粧品や植物などにかぶれたりした後にできる色素沈着です。「ニキビ跡」といわれるように、炎症が起きた「跡」として残ってしまったもので、炎症の程度が強いほど色素沈着も起こりやすくなります。
ニキビや虫刺されはどうしても気になってしまうものですが、できるだけ触れないようにし、新たな炎症を引き起こさないように注意しましょう。
・顔の黒ずみ:古い角質、メイク汚れ、乾燥など
顔の黒ずみの原因は、古い角質やメイク汚れの酸化です。また、メイクを落とす際に無意識にゴシゴシと擦っている場合や、自分に合わない化粧品を使用し、炎症を起こしているケースもあります。特に目の周りは黒ずみが発生しやすいといわれているため、ふき取りタイプのメイク落としを使用する時は優しく拭き取るなど、日常生活の行動にも注意が必要です。また、ターンオーバーの乱れや古い角質が蓄積していることが、乾燥によるくすみを引き起こす原因の一つと考えられています。目の周りは皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、くすみが発生しやすい部位です。そのため、目元専用のメイク落としで優しくメイクを落とし、や、アイクリームで保湿することが大切です。このケアを取り入れることで肌のターンオーバーを整えられるため、くすみのない目元を保てるでしょう。
・首筋から胸元の 黒ずみ:摩擦、紫外線など
首筋から胸元が黒ずむのは、摩擦により皮膚のメラノサイトが刺激され、メラニンを生成することが原因といわれています。特に、化学繊維でできた身体用のタオルで洗った場合、肌への刺激が強すぎる可能性があります。そのため、できれば手や肌に優しいタオルを使用するなど、意識的に対策を取りましょう。
また、紫外線による日焼けも黒ずみの原因の一つといわれています。顔や手足は日焼け止めを塗っていても、首元は忘れがちです。ストールの着用や日焼け止めを塗るなど、しっかり対策を取ってから出かけましょう。
・脇の黒ずみ:摩擦、ムダ毛処理、制汗剤など
脇の黒ずみは、衣服との摩擦や脇毛処理の刺激が原因といわれています。カミソリや毛抜きによるムダ毛処理は肌に摩擦や刺激を与え、炎症を引き起こすため注意が必要です。炎症が治る過程でメラニンが過剰に生成されてしまい、色素沈着につながります。また、カミソリで脇毛処理をする場合、脇の表面には凹凸があり、毛流れも一定方向ではないことから、何度もカミソリの刃をあてなければならず、黒ずみを引き起こす原因の一つになるでしょう。
また、一部の制汗剤に含まれている香料や界面活性剤は、肌への刺激を引き起こし、色素沈着を招くため注意が必要です。制汗剤を選ぶ際には、肌に合った製品を選び、つけすぎないように注意しましょう。
・肘・膝の黒ずみ:摩擦、ターンオーバーの乱れ、毎日の習慣など
肘や膝の黒ずみは、摩擦を受けて皮膚が厚くなることが原因といわれています。また、肘や膝は皮脂腺が少ないため、他の部位よりも乾燥しやすく、肌のターンオーバーが乱れやすい部位です。ターンオーバーが乱れると、摩擦や乾燥により生成されたメラニン色素が排出されず、肌の黒ずみにつながります。ターンオーバーを整えるためにも、肘や膝をつかないように意識することや保湿を心がけるなど、毎日の習慣を見直すことが重要です。
・デリケートゾーンの黒ずみ:摩擦、乾燥、ムダ毛処理など
デリケートゾーンの黒ずみは、下着による摩擦や圧迫が原因といわれています。また、ナプキンやおりものケアシートが肌を刺激し、かぶれや炎症を引き起こすことがあります。かぶれや炎症が治癒する過程で、メラニン色素が沈着する場合もあるため注意しましょう。
カミソリや毛抜きを使ったムダ毛処理による肌への刺激も色素沈着につながります。デリケートゾーンの自己処理は、自分では確認しにくく肌を傷つけてしまう恐れもあるため、無理な自己処理は避けてくださいね。
黒ずみの解消にはしっかりとした保湿を!
黒ずみができてしまった肌を、元の状態に戻すために大切なのは保湿です。健康な肌はバランス良く皮脂と水分が保たれていて、それが肌を守るバリアのような役割を果たしています。肌が乾燥してくると肌のバリア機能が低下し、摩擦や刺激によるダメージを受けやすくなります。体を洗うときの摩擦や、下着などの締め付けといった刺激を、より顕著に感じやすくなってしまうのです。新たな黒ずみを作らないためにも保湿は欠かせません。
また保湿はターンオーバーを正常な状態に導くことにも役立ちます。黒ずみを解消するためには、色素沈着してしまったメラニン色素を排出しなければなりません。新しい皮膚が肌の奥で作られ、肌の表面に出てくるまで28日程度とされています。少し時間はかかりますが、毎日肌が生まれ変われば、次第に色素沈着のないきれいな肌が表面にあらわれてきます。ターンオーバーを正常な状態に導くことは、黒ずみ解消への近道なのです。
肌の乾燥やターンオーバーの乱れは、季節的な環境の変化や血行不良、紫外線などさまざまな原因で誰にでも起こりうるものです。常に潤いに満ちた肌を保ち、黒ずみの解消だけでなく、黒ずみを作らせない肌作りを目指しましょう。
部位別!黒ずみのケア方法
黒ずみは体のどの部分にでもできます。しかし背中やヒップライン、デリケートゾーンなどはなかなか自分では気づきにくいものです。気づいても何が原因なのか、どんな風にケアすればいいか分からないこともあるでしょう。ここでは部位ごとの黒ずみができる原因や、ケア方法についてご紹介します。
ワキ
部位別で見ていくと、ワキの黒ずみが気になるという方が多いようです。原因の多くはムダ毛の自己処理。ワキの肌の表面はでこぼこしているため、カミソリで自己処理をしようとしてもなかなかうまくいきません。そのため何度も同じ場所にカミソリをあててしまい、それが刺激となって黒ずみが出来てしまうこともあります。
ワキのムダ毛をカミソリで自己処理する場合は、除毛クリームがおすすめです。カミソリでムダ毛処理を行うと黒ずみの原因になることに加え、処理をしたムダ毛が伸びてきたときの断面が目立ちやすいというデメリットがあります。除毛クリームであればムダ毛を溶かして処理をするため、伸びてきたムダ毛は目立ちにくいです。
ワキも、まずは保湿して肌を整えましょう。汗をかきやすい部分なので、サラッとしたローションタイプなどの保湿アイテムが使いやすいです。お風呂で体を洗うときは、ナイロンタオルなど刺激の強いバスアイテムの使用を控え、天然繊維のタオルや手でやさしく洗うようにしましょう。
パイナップルエキス入りで、ムダ毛ケアしながら古い角質にも働きかけ、肌を柔らかく整えます。
ひじ・ひざ
ひじやひざに黒ずみができてしまったら、日常生活のくせに注目してみましょう。頬杖をよくついているとひじの黒ずみの原因になる場合もあります。
ひじもひざも汗をかきにくいため、乾燥しやすい部分でもあります。さわると冷えていることも多く、血行不良からターンオーバーは滞りがちに。そのため血行をよくして、肌のターンオーバーをうながすことも欠かせません。普段からの保湿ケアにプラスして、湯船にしっかりつかるなど、体を温めることもひじやひざの黒ずみ解消につながります。
ビキニライン・デリケートゾーン
ビキニラインやデリケートゾーンの黒ずみは下着の締め付けや、体を洗うときの摩擦、トイレットペーパーなどの刺激も原因になることがあります。ウエストラインからヒップにかけては冷えを感じる人も多く、ターンオーバーも乱れがちに。じっくり入浴して体を温め、血行をよくしましょう。
もちろん保湿も欠かせません。保湿アイテムはお風呂上がりの清潔な肌に使います。デリケートゾーンは特に刺激に弱いので、専用のものか敏感肌用のアイテムなどを使って保湿するようにしましょう。
知らず知らずのうちに黒ずみを招く!?毎日の習慣や注意点を紹介
黒ずみの原因は、日常の習慣や何気ない刺激の積み重ねです。肌への負担を減らすためにも、以下のポイントに注意してください。
- 保湿は念入りに行う
- 日焼け対策を徹底する
- 摩擦や刺激を軽減する
- カミソリより脱毛クリームがおすすめ
それぞれ詳しく解説していきます。
保湿は念入りに行う
肌が乾燥していると、紫外線や外部刺激から肌を守るバリア機能が働かないため、保湿は念入りに行いましょう。肌の乾燥は、黒ずみを軽減してくれるターンオーバーを乱す原因にもつながります。黒ずみやすいといわれる目の周りはアイクリームを使用し、擦らず優しいケアがおすすめです。肌は常に外部からの刺激を受けているため、保湿して肌への負担を抑えましょう。
日焼け対策を徹底する
紫外線を浴びると、肌を守ろうとする働きによりメラニン色素が生成されます。紫外線によりターンオーバーが乱れると、メラニン色素を排出できないため、黒ずみを引き起こす原因となります。紫外線は夏場にかけて多くなるため、夏場は特に日焼け止めの使用や服装など注意が必要です。紫外線対策を取る場合には、顔や手足だけではなく、首元も忘れずにケアしましょう。
摩擦や刺激を軽減する
肌への摩擦や刺激も、黒ずみを引き起こす原因の一つといわれています。身体を洗う際にボディタオルで強く擦る行為や、肘や膝をつく生活習慣など、日常の習慣や何気ない行為の積み重ねが原因です。例えば、タオルで水分を拭き取る際には、ゴシゴシ擦らないように注意してください。また、デリケートゾーンの黒ずみ対策として、トイレットペーパーで優しく拭き取ったり、毛抜きによる間違ったアンダーヘアケアを避けたりすることが重要です。肌への摩擦や刺激を減らすためにも、日々の習慣を見直しましょう。
カミソリより除毛クリームがおすすめ
カミソリでの自己処理では、ムダ毛と一緒に肌の表面を削り取るため、カミソリ負けしやすい方には除毛クリームがおすすめです。除毛にかかる時間は5?15分程度で、簡単にムダ毛を取り除けます。除毛クリームを使用した後は、ぬめりがなくなるまで洗い流し、しっかりと保湿することが重要です。カミソリ負けにお悩みの方は、肌への負担を軽減できる除毛クリームを試してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
黒ずみは普段の何気ない積み重ねが原因!保湿で解消を目指そう
肌の黒ずみは日常の何気ない刺激が原因で起こってしまう肌トラブルです。特別なことが原因ではないため、知らず知らずのうちにできてしまい対処に困ることもあるでしょう。肌に黒ずみができてしまった場合はまず保湿を心がけましょう。うるおいで肌を守り、ターンオーバーを促すことで黒ずみを解消へと導けます。冷えやすい部分の黒ずみは保湿だけでなく体をしっかり温めて、血行をよくすることも大切です。もちろん普段から摩擦や圧迫などに注意し、肌への負担を減らすように心がけましょう。