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肌荒れの主な症状と3つの原因|症状別の対処法・予防法も徹底紹介!
公開日:2020.12.15 更新日:2024.07.30
「肌がつっぱる」「ニキビができる」など、肌荒れの悩みを抱えている人は少なくありません。肌荒れの原因はいくつかあり、人によっては原因が複数あってなかなか肌の状態が改善しないこともあります。
肌荒れの悩みを改善するには、まず原因を知った上で生活面やスキンケア方法を見直すことが大切です。
今回は、肌荒れの主な症状と考えられる原因、症状別の対処法、さらに肌荒れを予防する10つのポイントについて詳しく解説します。
そもそも「肌荒れ」とはどのような状態を指す?
肌荒れとは、肌の状態が荒れてカサつきや炎症などが起こっている状態です。肌荒れと一口に言っても、具体的な症状はいくつか種類があり、人によって抱えている悩みは異なります。
そこでまずは、肌荒れの具体的な症状を4つ解説します。
カサつき・つっぱり
肌のカサつきやつっぱる感じは、肌荒れの症状の1つです。白く粉を吹いたような状態になったり肌が引っ張られているような感覚になったりするのが特徴です。中には、肌のつっぱりにより痛みを感じる人もいます。
カサつきやつっぱりを感じるタイミングは、個人差があります。夕方になると肌がカサつく人もいれば、洗顔後につっぱる人もいるでしょう。
カサつきとつっぱりの主な原因は、湿度・スキンケア・日常生活などです。空気の乾燥や間違ったスキンケア、水分の摂取不足、紫外線を浴びるなどが原因で、肌のバリア機能が低下して乾燥を引き起こします。
ニキビ・吹き出物
ニキビ・吹き出物も肌荒れの悩みに多い症状です。ニキビ・吹き出物は、肌のバリア機能の低下やホルモンバランスの乱れ、毛穴の皮脂詰まりやアクネ菌の増殖、肌の乾燥による皮脂の過剰分泌などによって引き起こされます。
ニキビと吹き出物は、呼び方が違ってもどちらも同じ症状です。皮脂分泌が過剰になりやすい10代に多く見られるものをニキビ、20代以降にさまざまな原因でできるものを吹き出物と呼びます。
初期のニキビ・吹き出物は、白くて小さな状態です。雑菌が入って炎症を起こしたり化膿したりすると、赤みを帯びて痛みを感じることがあります。跡が残る原因になるため、必要以上に触らないように気をつけましょう。
赤み・ヒリヒリ感
肌の赤みやヒリヒリ感も肌荒れのサインです。外部刺激によって肌がダメージを受け、皮膚に炎症が起こって赤くなったりヒリヒリ感がでたりします。かゆみや痛みを伴うこともあるでしょう。
特に皮膚が薄い人は、拡張した毛細血管が透けやすく赤みが強くでやすい傾向にあります。
空気の乾燥や枕の摩擦、日光やアレルゲンなど刺激の原因はさまざまです。生活リズムやホルモンバランスの乱れ、加齢により肌が本来もっている保湿因子が減少することなどによっても引き起こされます。
紫外線による肌荒れは、肌が軽い火傷をしている状態です。数日は肌の赤みやほてり、ヒリヒリとした痛みを伴います。
毛穴の開き
毛穴の開きも肌荒れの症状の1つです。毛穴の開きによって肌の表面が凸凹した状態になることが特徴です。ニキビと同様に目立ちやすく、コンプレックスに感じる人も少なくありません。
毛穴の開きは、皮脂分泌が過剰になって皮脂の出口が広くなることや加齢による皮膚のたるみなどによって引き起こされます。毛穴の詰まりをとるために間違ったケアをすることでも起こります。
毛穴が開いた状態でメイクや皮脂などの汚れが蓄積されると、炎症を起こす原因となるため注意しましょう。
毛穴の開きについては下記の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ併せてご覧ください。
肌荒れの主な3つの原因
肌荒れの原因はさまざまあるものの、いくつかの原因が重なり合って発生するケースがほとんどです。直接的な原因を特定するのは難しく、肌の状態を改善するには時間がかかることもあります。
ここでは、肌の不調を引き起こしやすいよくある原因を3つ解説します。
肌のバリア機能の低下
肌荒れが起こる原因の多くが、バリア機能の低下です。
バリア機能とは、皮膚に備わっている外部刺激から肌を守る機能です。バリア機能が正常に働くことで、皮膚の健康と肌の状態が良好に保たれます。
バリア機能が低下する要因は、内的要因と外的要因の2つに分類されます。外的要因の具体例は、下記の通りです。
- 紫外線ダメージ
- アレルギー
- 乾燥
- 間違ったスキンケア
外的要因には、環境によるものと物理的な刺激があります。肌が弱い人は、外的要因の影響を受けやすいことが特徴です。低下したバリア機能を改善するには、できる範囲で外的要因を取り除くことが大切です。
肌のターンオーバーの乱れ
古い細胞は日々新しい細胞に生まれ変わって、肌はターンオーバー(肌の生まれ変わり)を繰り返しています。
肌の細胞はミルフィーユのように層になっており、表面に近いほど細胞は古くなる仕組みです。ターンオーバーのサイクルが正常であれば、新しい細胞が上へ押し上げられて古い細胞は垢として剥がれ落ちます。
しかし、肌のバリア機能が低下すると、ターンオーバーのサイクルが乱れて新しい細胞に生まれ変わるスピードが早くなったり遅くなったりします。
サイクルが早すぎれば未熟な細胞が外気にさらされてダメージを受けやすくなり、遅ければ古い細胞が排出されずシワや乾燥などが起こりやすくなることが特徴です。
ターンオーバーの乱れには、下記の内的要因も大きく影響します。
- 不規則な睡眠
- 栄養バランスの偏り
- ストレス
- 喫煙
- 飲酒
- 運動不足
不規則な生活習慣は、ターンオーバーの乱れを引き起こしやすくなります。肌荒れを改善するために、日頃の生活習慣を見直しましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、肌荒れが起こる原因の1つです。
肌の状態には、「エストロゲン」「プロゲステロン」の2つのホルモンが大きく関わっています。それぞれの特徴と肌への影響は、以下の通りです。
エストロゲン |
|
---|---|
プロゲステロン |
|
ホルモンバランスの乱れは、ストレスや生理などによって起こりやすくなります。生理前後は特にホルモンバランスが乱れやすく、肌荒れに悩む人が多く見られます。
肌荒れが起こりやすい部位
顔の中で肌荒れが起こりやすい部分は、下記の通りです。
- Tゾーン(おでこ・鼻)
- 顎
- 口周り
- 頬
- 髪の生え際
Tゾーンと顎は、皮脂分泌が多く肌荒れが起こりやすくなります。特におでこは、ホルモンバランスの乱れが影響したり前髪が触れて刺激になったりすることでニキビや吹き出物ができやすい部分です。
口周りは、乾燥やマスクによる摩擦、ホルモンバランスなどの影響によって肌トラブルが起こりやすくなります。頬は他の部位に比べて皮脂腺が少なく、乾燥によるカサつきやつっぱりを感じやすいことが特徴です。
髪の生え際も、Tゾーンや顎と同様に皮脂分泌が多い部分です。シャンプーや洗顔料などの洗い流しによってニキビや吹き出物ができることもあるため注意しましょう。
【症状別】肌荒れの対処法
肌荒れはさまざまな原因が影響するため、気をつけていても荒れてしまう場合があります。肌荒れが起こった場合は、症状別に適切な対処をして改善を目指すことが大切です。
症状別の肌荒れの対処法は、以下の通りです。
●カサつき・つっぱり
カサつきやつっぱり感がある場合は、乾燥状態を改善するために保湿ケアをしっかり行います。水分と油分を補い、肌の保湿力を高めましょう。
また、洗顔は摩擦が起こらないように優しく洗ってください。
●ニキビ・吹き出物
ニキビや吹き出物ができた場合は、肌を清潔に保つことが基本です。洗顔では、泡を滑らせるように優しく洗い、すすぎ残しがないように注意します。洗いすぎは肌の乾燥や刺激の原因になるため、1日2回を目安に行いましょう。
ニキビや吹き出物ができると、気になってつい触ってしまう人がいます。しかし、肌に刺激になったり炎症が広がったりする可能性があるため、なるべく触らずに過ごしましょう。
できるだけ早く治したい場合は、皮膚科を受診して薬を処方してもらう方法もあります。
●赤み・ヒリヒリ感
皮膚の薄さから毛細血管が透けて赤みが目立っている場合は、摩擦に気をつけてスキンケアすることが大切です。洗顔では肌をこすらないように優しく洗いましょう。
バリア機能が低下して炎症が起こっているケースも同様です。赤みやヒリヒリ感が強ければ、皮膚科を受診するのがおすすめです。
紫外線によるダメージが原因の場合は、ほてりや炎症をおさえるために冷たいタオルや保冷材などで冷やしましょう。
●毛穴の開き
毛穴の開きが気になる場合は、毛穴に汚れが溜まらないように皮脂や汚れをしっかり洗い落とすことがポイントです。ただし、肌をこすると刺激が起こりダメージの原因になるため注意しましょう。
蒸しタオルで肌を温めてから洗顔すると、毛穴の汚れが落ちやすくなります。洗顔後は、毛穴を引き締めるために水分と油分をしっかり与えましょう。
肌荒れを予防するためのポイント10選
肌へのダメージが大きいスキンケアや日常生活をそのままにしていると、肌荒れがなかなか改善しなかったり、せっかく改善してもぶり返してしまったりすることもあります。
肌荒れを予防するには、普段から肌に負担をかけないスキンケア方法や日常生活を意識することが大切です。
ここからは、肌荒れを予防するための方法を10個紹介します。
洗顔やクレンジングは優しく1~2分以内で行う
洗顔やクレンジングをするときは、ゴシゴシこすらず、肌の上を優しくなでるように洗いましょう。さらに、長時間洗顔料を肌につけておくと、皮脂を取りすぎてしまうため、1~2分を目安にぬるま湯で手早く洗い流すことを心がけましょう。
毛穴が詰まると肌は炎症を起こし、赤みやニキビの原因になるため、洗顔やクレンジングはとても大切です。しかし、汚れをよく落としたいからといってゴシゴシ時間をかけて洗ってしまうと、肌のバリア機能を低下させることにつながるので気をつけましょう。
肌質に適した基礎化粧品を選ぶ
自分の肌質に合った基礎化粧品を選ぶことで、肌荒れの予防につながります。
肌質の特徴と相性のいい基礎化粧品の特徴は、次の通りです。
●普通肌
極端に皮脂分泌が多くなったり肌が乾燥したりすることがなく、肌トラブルが起こりにくい肌質です。好みに合った基礎化粧品を選んで使いましょう。
●乾燥肌
乾燥肌は、肌全体にカサつきがあり外部刺激に弱いことが特徴となっています。納豆由来のポリグルタミン酸によってうるおいをキープできる「納豆ローション」がおすすめです。
●オイリー肌
皮脂分泌が多くてニキビや吹き出物、毛穴の開きが起こりやすい肌質です。保湿しながら肌の自活力を高められる「エスプライム ローション」がおすすめです。
●混合肌
Tゾーンの皮脂分泌は多いが頬は乾燥しやすいなど、部位によって肌の状態が異なる肌質です。過剰な皮脂の分泌はインナードライが原因のことも。高分子のポリグルタミン酸が肌の表面をうるおいの膜で覆って、肌表面から水分が逃げていくのを防ぐ「納豆ローション フェイス用」がおすすめです。乾燥が気になる部位には「納豆ジェル」をつけて保湿力を高めるのもよいでしょう。
化粧品は手で肌を包み込むようにつける
化粧水や乳液をつけるときは、叩き込んだりこすったりせず、肌を包み込むようにしてつけましょう。肌荒れは、バリア機能が低下して肌が乾燥することによって引き起こされています。
化粧水や乳液はたっぷりと手にとり、手のぬくもりで優しく浸み込ませましょう。
保湿のためのスペシャルケアをプラスする
肌荒れのそれぞれの症状に合わせて、いつものスキンケアにアイテムをプラスしてもよいでしょう。
乾燥している場合 | より保湿力が高まるもの |
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ニキビが気になる場合 | 保湿に加えて消炎成分が配合されているもの |
赤みを帯びてヒリヒリする場合 | 保湿に加えて肌の生まれ変わりをサポートする成分が配合されているもの |
1年を通して紫外線対策を行う
紫外線は季節や天候を問わず降り注いでいるため、夏場だけでなく1年を通して紫外線対策を行いましょう。窓ガラスもすり抜けてしまうため、屋内で過ごす日も紫外線対策が必要です。日焼け止めクリーム・日傘・帽子・サングラスなどを活用して、紫外線から肌を守ることを意識しましょう。
日焼け止めクリームには、各商品に紫外線A波・B波を防ぐ指標が設けられています。
A波を防ぐ指標は「PA」、B波を防ぐ指標は「SPF」で示されます。「PA+++」「SPF+++」のように「+」が増えるごとに防ぐ効果が高くなるのが特徴です。
なお、日焼け止めクリームを使用したあとは必ずクレンジングできれいに洗い流しましょう。洗い残しはかえって肌荒れの原因となるため、短時間の外出程度ならUVカットの服をはじめとした紫外線対策アイテムを上手に活用することがおすすめです。
肌に触れるものを常に清潔にする
寝ている間に触れる枕カバーやシーツ、洗顔後に使うタオルに付着している細菌が、肌荒れの原因となる場合もあります。肌に触れるものは常に清潔にすることが大切です。
また、メイク道具の衛生面にも注意が必要です。メイクブラシやパフが汚れたままだと、メイクするたびに肌に細菌が侵入するリスクがあります。
「タオルは毎回変える」「枕カバーやシーツは週に1回は洗濯する」など、肌に触れるものを清潔にするためのルーティーンを取り入れてみましょう。
栄養バランスのとれた食事を心がける
食事から摂取するたんぱく質・ビタミン・ミネラルなどは、ターンオーバーの活性化に欠かせない栄養素です。栄養バランスのとれた食事を心がけることで、肌荒れの改善や予防につながります。
特に脂質や糖質が多い偏った食事は、ニキビや吹き出物などの肌荒れの原因となりやすいため注意しましょう。栄養摂取は食事からが基本ですが、不足しがちな栄養素もあるためサプリメントを上手く活用するのも1つの方法です。
定期的に運動する
定期的に体を動かすことで、発汗により毛穴に詰まった皮脂の排出を促す効果が期待できます。
特に有酸素運動は、血流が良くなって毛細血管の隅々まで肌の健康に必要な栄養素と酸素を行き渡らせることができます。運動不足解消やストレス発散にもなるため、ターンオーバーの乱れの改善にも効果的です。
運動が苦手な人は、1駅分歩いてみたりエレベーターではなく階段を使ったり、少しだけ体を動かす習慣をつけることを意識してみましょう。
腸内環境を整える
肌荒れの予防には、腸内環境を整えることもポイントです。
腸内環境が悪いと、腸内細菌が有害物質を作り出して肌荒れを引き起こしやすくなります。腸内細菌は、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つに分類されます。肌荒れを予防するには、善玉菌が優勢な腸内環境を目指すことが大切です。
善玉菌を増やすために、発酵食品と食物繊維の摂取と腸を刺激する適度な運動を続けましょう。
良質な睡眠時間をできる限り多く確保する
睡眠の質の低下と睡眠不足は、ホルモンバランスや自律神経の乱れにつながります。肌の状態を改善して肌荒れを防ぐために、良質な睡眠時間をできるだけ多く確保しましょう。
肌のターンオーバーに欠かせない成長ホルモンは、夜間から睡眠中に分泌量が増えると言われています。成長ホルモンには、肌のターンオーバー以外に肌の水分保持量を増やす役割もあります。
睡眠の質を上げるために、入眠前のスマホ操作やカフェインの摂取は避けましょう。
まとめ
肌荒れの症状には、カサつき・ニキビ・毛穴の開きなどがあります。
多くの肌荒れは、肌のバリア機能を回復させることで改善できます。肌のバリア機能の低下につながる習慣を見直し、できることから対策していきましょう。
鈴木ハーブ研究所では、ヒアルロン酸の2倍もの保水力をもつ「ポリグルタミン酸」が配合されている「納豆ローション」を販売しています。ポリグルタミン酸は保湿するだけでなく、肌のバリア機能を強化する力をもっているため、肌荒れをおこした肌をいち早く潤いでカバーし、肌本来の力を引き上げてくれます。
自分の肌荒れの原因に合った正しいスキンケアを行い、なりたい肌に育てていきましょう。