ムダ毛の豆知識を知る
永久脱毛って何?脱毛の種類をご紹介
公開日:2020.12.15
ムダ毛の処理は、くり返し行っても終わりがなく、気になる人にとっては悩みの種です。「面倒くさいけれどエチケットとしてしっかり処理したい。」と考えている人のなかには、永久脱毛の施術を検討している方もいらっしゃるようです。
この記事では、永久脱毛の方法や施術を受けられる場所、施術の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
永久脱毛とは毛根や周りの細胞を破壊する施術
永久脱毛とは、毛根の中の毛を作り出す「毛母細胞」「毛乳頭」や、毛根に栄養を送る「バルジ領域」という組織を破壊し、毛が生えてこない状態にする施術のことをいいます。
まれに、ホルモンバランスの崩れなどが原因で、施術後に毛が生えてくることもあるようですが、ほとんどの場合は、組織を破壊することによって毛根が機能しなくなるため、ほぼ永久的な脱毛が可能です。
永久脱毛として認められている施術は、医療脱毛クリニックで医師や看護師などの資格を所持した人によってのみ行われる「レーザー脱毛」と「ニードル脱毛」の2つです。医療クリニックとならんで美容サロンでも脱毛は行われていますが、サロン脱毛では抑毛・減毛効果は得られても、永久脱毛の施術を受けることはできません。
永久脱毛の2種類の特徴
もともと永久脱毛は、毛穴一つひとつに針を入れて処理していくニードル脱毛(電気針脱毛)のみで行われていましたが、現在クリニックで主に行われているのは、医療レーザーを用いたレーザー脱毛です。
それぞれのメリットを生かして両方を使い分けるクリニックもありますが、最近ではニードル脱毛を行っていないクリニックもあります。それぞれの特徴をご紹介しましょう。
1. レーザー脱毛はタイプ別に選べて広範囲に施術できる
クリニックでの医療レーザーによる脱毛は、高い出力で、肌へのダメージを最小限に抑えながら毛のメラニン色素を正確に捕らえて処置します。レーザー脱毛は「毛周期」と呼ばれる毛の生え変わりのサイクルによって、数回施術を繰り返す必要があります。
毛は「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」と呼ばれる4つのステップを繰り返して生え変わりますが、このうち、永久脱毛の効果がでるのは成長期の毛母細胞への施術のみ。したがって、それぞれの毛の周期のタイミングによって、複数回施術を繰り返さないと、毛をなくすことができません。
医療レーザーとして使われているのは、主に次の3種類です。
【アレキサンドライトレーザー】美肌効果も期待できる
アレキサンドライトレーザーは、医療脱毛で最も用いられているレーザーです。メラニン色素に反応しやすく、毛だけでなくシミの除去にも有効なため、脱毛と一緒に美肌効果も期待できることが特徴です。
一方で、メラニン色素が少ない産毛の脱毛効果は低く、色黒の肌の場合は施術できない可能性があります。
【ダイオードレーザー】幅広い毛質や肌質に効果あり
ダイオードレーザーには、高出力のダイオードレーザーを短発に照射し、一点集中型で効果を高めるショット式と、低出力の熱で、毛根細胞に栄養を送るバルジ領域の組織を破壊する蓄熱式があります。ほかのレーザーよりも照射範囲が広いため、より短時間での施術が可能です。
また、肌への負担も少なく、とくに蓄熱式は敏感肌の方におすすめの方法です。
【ヤグレーザー】剛毛の処理に最適
ヤグレーザーは肌の奥深くまで届くため、濃く太い毛にも高い効果を発揮します。アレキサンドライトレーザーよりもメラニン色素への反応が弱いため、日焼けした肌や色黒の方でも施術できます。ほかのレーザーより痛みが強いことが難点です。
2.ニードル脱毛は確実だが時間とお金がかかる
ニードル脱毛は、針で毛穴に高周波の電流を流すことで、毛根にダメージを与える脱毛方法です。細胞を破壊することで高い脱毛効果を実現でき、永久脱毛が可能になります。
レーザー脱毛とニードル脱毛のメリット・デメリット
レーザー脱毛とニードル脱毛のメリット・デメリットを比較してみましょう。
レーザー脱毛のメリット
レーザー脱毛は、基本的には体のどの部位にも施術できることがメリットです。レーザーの種類が複数あり、診断により一人ひとりに最適なレーザーを選択して施術できるところが魅力です。
レーザー脱毛のデメリット
美容サロンでの脱毛に比べると、1回あたりの施術料金が高くなります。また、毛周期のサイクルに合わせて処理する必要があるので、全ての毛のサイクルに対応して施術を終わらせるまでに、1年以上かかります。
ニードル脱毛のメリット
ニードル細胞は毛穴に針を刺す方法なので、肌色を問わず脱毛できるところがメリットです。細い毛や薄い毛も処理できるので、産毛の脱毛にも最適です。
また、レーザーを照射しにくい細かい部分なども、ニードル脱毛なら施術が可能になります。毛の量を調節しながら脱毛できるので、VIOラインの処理にもピッタリです。
ニードル脱毛のデメリット
ニードル脱毛の最大のデメリットとして挙げられるのが、施術に強い痛みを伴うことです。各クリニックで局所麻酔のクリームや注射などで対応していますが、毛穴一つひとつに電流を流すため、そのつど痛みが走り、我慢できない場合は途中で施術を終わらせてしまうこともあります。
また、ムダ毛1本ずつの対応になるため、コストも時間もかかってしまうこともデメリットでしょう。
【まとめ】
永久脱毛は自分に合った方法を見つけて施術を受けましょう
永久脱毛にはレーザー脱毛とニードル脱毛があり、医療クリニックでは一人ひとりに合った施術をカウンセリングによって提案してくれます。クリニックによって料金プランも施術できる方法も違うため、永久脱毛の理解を深めたうえで、どの施術が自分に合っているのかをよく検討して選びましょう。
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