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キッズの脱毛は何歳から?脱毛方法の種類やメリットなどを解説

公開日:2022.07.06

成長に伴い、子供は自分と周囲の特徴を比較したり、その違いを気にしたりするもの。体毛もそのひとつで、「友達より足や腕の毛が濃い」「脇毛が多くて恥ずかしい」など、人知れず悩んでいる子も少なくありません。体毛の悩みで学校生活が楽しめなくなってしまうこともあり、親としても子供の気持ちをうまくくみ取り、フォローしてあげたいところ。

そこで注目されているのが、「キッズ脱毛」です。ここでは、キッズ脱毛のメリット・デメリットや、具体的なお手入れの方法、注意点などについて解説します。

子供のムダ毛処理はどうすれば良い?おすすめな方法や注意点などを解説

子供のムダ毛処理はどうすれば良い?おすすめな方法や注意点などを解説

キッズが脱毛したいと思うのはどんなタイミング?

そもそも子供(やその親)にとって毛が気になってしまうのは、どのようなタイミングなのでしょうか。早いと幼稚園の年長さんくらいから、「友達にからかわれないうちに」「本人が気にし始める前に」と子供の毛の処理を考え始める親御さんが増え、小学生になるとみずから羞恥心を訴える子も増えてきます。キッズが脱毛したいと思う具体的なタイミングをいくつか見てみましょう。

運動系の習い事

スイミングスクールやクラシックバレエをはじめ、肌の露出部分が多い練習着やユニフォームを着る習い事をきっかけに、体毛を気にする子も多くいます。

特に、ショートパンツやノースリーブ、水着など、肌の露出が増える夏は体毛に目が行きやすい時期。子供の体毛の濃さが気になって露出度の低い服を着せていた親御さんが、「スカートをはかせてあげたい」「体温調節しやすい涼しい格好をさせたい」と脱毛を考えるケースもあります。

修学旅行などイベント前

友達と長時間にわたっていっしょに過ごす合宿や、修学旅行などのイベント前も、脱毛のきっかけになりやすいです。

体育の授業

半袖・短パンの体操服は、腕や足の体毛を隠しにくく、友達と比較しがちです。教室などで着替えをする際、周りの子とついつい自分の体を比べてしまう子も多いはず。また、プールの授業では肌が露出する面積が増える分、自分の体毛を気にしてしまう子も増えてしまうのです。

キッズ脱毛のメリット・デメリット

キッズ脱毛の最大のメリットは、子供が体毛のことを気にせず、学校生活や社会生活を楽しめるようになること。自我の発達に伴い、すべすべした肌の友達や芸能人と自分を比べ、自己否定に陥る子もいます。コンプレックスを解消することで自信が生まれれば、習い事や友達との時間、学校生活など、日常生活も安心して過ごしやすくなるはずです。

ただし、毛の処理の方法によっては、肌の乾燥を招いたり、毛穴にばい菌が入って炎症を起こしたり、毛穴の先端が皮膚から出てこられなくなる埋没毛によってさらなる肌トラブルが起きかねません。カミソリなどで肌を傷つけてしまうリスクも考えられます。
そのため、まだ毛の自己処理についての知識がない子供に対しては、親御さんがうまくアシストしてあげることも必要でしょう。

キッズ脱毛は早い段階からできるが、子供ならではの体の事情を考慮して

子供がみずから毛を気にしている場合も、親御さんが気にかけている場合も、いつから脱毛をスタートしていいのか、悩むところです。
結論からいうと、子供の脱毛を早い段階から行うことは可能です。ただし、次にご紹介するように、成長過程にある子供ならではの体の事情を考慮する必要があります。

第二次性徴が訪れると、体毛が濃くなる傾向がある

思春期になり、男女の特徴がはっきりする時期を「第二次性徴」といいます。だいたい10歳から15歳前後までとされる第二次性徴では、男性ホルモンと女性ホルモンの分泌が活発化し、陰毛や脇毛といった体毛が濃くなっていきます。この時期は細胞が活発に成長しているため、一度抜けた毛が再生する力も強いです。10歳未満で永久脱毛した毛が、思春期を迎える頃に再び生えてくることもあります。

発達過程の子供は毛周期が不安定

体毛には毛周期があり、成長期・退行期・休止期で生えたり抜けたりを繰り返していますが、医療脱毛や美容サロンでの脱毛の場合、脱毛効果が発揮できるのは成長期の毛です。ただ、毛周期は毛穴ごとにばらばらで、見た目で毛周期を見極めることは不可能です。そのため、クリニックや美容サロンでは、部位ごとの一般的な毛周期に合わせて脱毛スケジュールを立て、施術に通うことになります。
しかし、子供の場合は大人と違って毛周期のサイクルが一定と言い切れないので、より多くの脱毛回数を重ねなくてはならない可能性が高いのです。

キッズ脱毛を始める前に押さえておきたい「脱毛」と「除毛」の違い

子供特有の毛の特徴がわかったら、実際にどんな方法で体毛を処理するか検討したいところ。お手入れの方法について見ていく前に、処理方法には大きく「脱毛」と「除毛」があることを押さえておきましょう。両者の違いは下記のとおりです。

毛を根元から抜き取る「脱毛」

脱毛とは、根元から毛を抜き取り、除去する方法のこと。自宅で行う場合は、毛抜きを使用する方法などが脱毛にあたります。クリニックや美容サロンで行われているのも脱毛です。
クリニックでは永久脱毛が叶い、美容サロンでは永久脱毛はできないものの、毛質や量の圧倒的な変化によって自己処理が格段に楽になります。ただし、両者とも子供の場合は大人よりも効果を得づらく、時間もかかる傾向があります。

毛根はそのままに、表面の毛を処理する「除毛」

除毛とは、皮膚の表面に出ている毛を取り除くこと。自宅での処理だと、カミソリや除毛クリームなどを使う場合が除毛にあたります。
除毛は即効性があるので、すぐにムダ毛をなくしたいときに効果的。一方で、毛根は生きているので頻繁な処理が必要になること、またそれにより色素沈着や乾燥を起こす可能性があることがデメリットです。

キッズ脱毛や除毛の種類と特徴は?

実際、体毛のお手入れの種類には、どのようなものがあるのでしょうか。注意点と併せて、子供でも行える脱毛や除毛の種類をひとつずつ解説します。

毛深いのは遺伝?子供の毛深さが気になったらできるお手入れとは

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自宅で行う除毛

自宅で行う除毛の種類は、次のようなものがあります。子供の場合、長期ではローションや除毛クリームで毛の太さや多さにアプローチしつつ、短期ではカミソリや電気シェーバーでお手入れするといいでしょう。

・ローション

キッズの体毛処理で最もおすすめなのがローションです。有用成分が毛穴までスムーズに浸透し、使い続けることで徐々にムダ毛が減ったり、1本1本の毛が細くなったりする効果が期待できます。肌への負担が少なく、毛穴や黒ずみのケアにも◎。
毛をなくすという観点で即効性は期待できず、個人差はあるものの、半年程度の使用で毛質や毛量に着実な変化が表れてきます。肌負担を抑えながら悩みに確実にアプローチできるという点では、おすすめの選択肢といえます。

・除毛クリーム

除毛クリームは、毛を溶かす成分が配合されたクリームを塗り、数分放置して洗い流すことで毛を処理するものです。比較的安価で試しやすく、伸びてきた毛が目立ちにくいのがメリット。
成分が肌に合わないと赤くなったりかゆみが出たりすることもあるため、特に敏感肌の場合や、子供の肌に使う場合などは、肌をケアする成分が配合されている除毛クリームを選んだり、パッチテストをしたりしてから使用するのがおすすめです。

・カミソリ、電気シェーバー

自宅でできる簡単な除毛といえば、カミソリを使う方法です。安価で思い立ったときにすぐできますが、カミソリを肌にすべらす際に肌表面も同時に削ってしまうため、毎日続けていると乾燥して肌トラブルを招いたり、色素沈着を起こしてしまったりすることも。小さい子が一人で行うとケガにつながる場合もあるので、キッズの除毛としてはあまりおすすめできません。
電気シェーバーはカミソリよりは金額的には少し高めですが、同等の手軽さがあります。刃が直接肌にあたらないので、カミソリより安全です。こちらも、深剃りには注意してください。

自宅で行う脱毛

自宅で行う脱毛方法には、次のようなものがあります。毛根から取り去るので一時的に肌がきれいに見えるかもしれませんが、注意したいポイントもあります。

・毛抜き

毛抜きを使ったお手入れは、最もオーソドックスな脱毛の方法です。除毛よりも毛のない期間を長く維持できますが、毛を抜くときに傷ついた毛穴の出口が自然治癒の過程でふさがってしまい、毛の先端が外に出られなくなり、皮膚の下で成長してとぐろを巻いてしまう「埋没毛」を引き起こすことがあります。そのほか、ブツブツやシミになるリスクもあります。

・ワックス脱毛、テープ脱毛

ワックス脱毛やテープ脱毛は、ムダ毛が気になる場所に専用のワックスやテープを貼り、一気にはがし毛根から引き抜く方法です。体毛はしっかり抜けるものの、肌や毛穴へのダメージは大きめです。

・家庭用脱毛器

家庭用脱毛器は、美容サロンで受ける脱毛の施術を、家庭用に出力を抑えた状態で行えます。自宅で気軽に使える点や、羞恥心がある場合に他人に施術をお願いしなくてもいい点はメリットですが、機器の値段は数万円かかり、美容サロンなどと比べると効果は限定的です。

美容サロンで行う脱毛

美容サロンで行われる脱毛は、除去したい体毛に光で熱を加え、毛根を弱らせる仕組みとなっています。光は黒いもの(メラニン色素)に反応するため、照射時に毛の太さ(色の濃さ)に応じて痛みを伴うものの、レーザーに比べると肌には負担がかかりづらいのがメリットです。
ただし、成長過程にある子供の毛は再生しやすく、大人と比べてなかなか脱毛が終わらない可能性が高いことから、キッズ脱毛の選択肢としては不向き。通院中は日焼けがNGな点も、子供にはストレスかもしれません。

医療機関で行う脱毛

医療脱毛では、出力の大きいレーザーを照射して発毛組織を破壊し、永久に脱毛します。毛周期などが安定した大人は高い費用やかかる時間に見合った効果が見込めますが、子供の場合は永久脱毛しても第二次性徴や毛周期の関係で再び毛が生えてくる可能性もあります。一般的には大人に適した選択肢といえるものの、子供にも適した医療脱毛を提供しているクリニックもありますので、一考の価値はあるでしょう。

【まとめ】

体毛は、処理しなくてもいい

ついついムダ毛と思ってしまいがちですが、体毛も個性のひとつ。長髪の人、短髪の人、爪の長い人、短い人などいろいろいるように、体毛も人によって違いがあり、人と比べなくてもいいのです。
また、体毛は基本的にどこまでも伸びるものではなく、一定の長さまで生えたら抜けて生え変わるもの。ですから、本来は処理しなくても大丈夫なのです。でも、その上で毛の少ない肌を目指してみたいと思ったら、ローションなどで日々ケアを続けていけば、着実な結果に結びついていくはずですよ。

キッズ脱毛の成功は、保護者の並走がポイント

キッズの毛の悩みは、大人が考えるより深刻な場合もあります。手探りで脱毛や除毛を始めてしまう子供もいるかもしれませんが、誤った方法では肌を傷つけてしまう可能性も。親御さんが子供の悩みに寄り添い、「体毛が多いのは体を守る力が強いから」などと前向きな声をかけながら、いっしょに解決方法を探していくといいでしょう。家庭で脱毛・除毛をした場合は、アフターケアとしてしっかり保湿を行うことも忘れずに。

毛周期が不安定で第二次性徴もある子供の毛のお手入れは、脱毛ではなく除毛が基本。ローションや除毛クリームなどで毛質・毛量にアプローチしながら、今ある毛の処理でやむをえない場合は電気シェーバーなどでの処理を行って、使用後は肌が乾燥しないように保湿ケアを。肌への負担を最小限にとどめるお手入れを実践してみてください。