手の甲に毛が生えるのはなぜ？ムダ毛処理のメリット・方法を解説！

公開日：2024.12.20

1.手の甲に毛はなぜ生える？メカニズムと役割について

手の甲に生える毛は性別を問わず生えますが、男性のほうが濃い傾向にあります。
それは、遺伝やホルモンの影響も原因と考えられています。
手の甲の毛は、体に生える他の毛に比べて比較的細く・薄いのが特徴です。
しかし、毛が長い方や濃い毛がまばらに生えている方など、生え方や生える範囲には個人差があります。
そもそも人間の体に毛が生える理由は、体温を一定に保ったり、外部からの刺激から皮膚を守ったりするためです。
特に手の甲は皮膚が薄く、重要な骨や血管が密集している部位でもあります。
そのため、手の甲に生える毛は、大事な部位を外部から守るクッションの役目を持っていると考えられます。
現在では、体温調整や外部からの刺激を守る役目は衣類がしてくれるため、手の甲に生える毛を処理しても問題ないでしょう。

2.手の甲の毛を処理するメリット

手の甲に生える毛は、ふとした瞬間に目に入り、意外に気になるものです。
ここでは、手の甲の毛を処理するメリットを3つ紹介します。

2-1.肌のトーンがアップする

手の甲に生えている毛を処理すると、肌のトーンがアップします。
うぶ毛ほどの細さの毛でも、手の甲全体に生えていると肌全体がくすんで見えてしまいます。
特に日本人の毛は黒色の毛が多いため、まるで肌全体に薄いベールがかかった状態と同じです。
毛を処理することでこのベールが取り除かれ、肌本来の明るさが引き出されるのもメリットの一つといえるでしょう。
また、年齢を重ねるにつれて、肌のターンオーバーが遅くなり、くすみを感じやすくなります。
手の甲に生えている毛を処理することは、若々しい印象を与える効果も期待できます。

2-2.清潔感が生まれて良い印象を与えられる

手の甲の毛を処理していると清潔感が生まれ、良い印象を与えられます。
特に、ビジネスシーンや初対面の方との出会いなど、第一印象が大切となる場面では、清潔感がある手元は相手に好印象を与える大きな要素となります。
手の甲や指の毛も意識してケアするようにしてみてください。

2-3.手元のおしゃれが楽しめるようになる

手の甲に生えている毛をケアすることで、ネイルがより美しく映え、指先のおしゃれをもっと満喫できます。
手の甲に毛が生えていても普段から意識しなくては「手の甲のムダ毛処理をしよう」とはなりません。
しかし、手は自分だけではなく、人からもよく目につく部位です。定期的にお手入れをしておくと、処理し忘れていて毛が生えているのに気がつき、ハッと手を引っ込めて恥ずかしい思いをする心配もありません。
ムダ毛をケアすることでそんな悩みから解放され、手元のおしゃれを楽しめるようになります。

3.手の甲に生えた毛の処理方法8選｜メリット・デメリットも

手の甲に生えた毛の処理方法は、以下の8つが考えられます。

• 医療脱毛
• サロン脱毛
• 家庭用脱毛器
• カミソリ・シェーバー
• 脱毛ワックス・脱毛シート
• 毛抜き・ピンセット
• 除毛クリーム
• 抑毛ローション

毛の処理方法には、メリットとデメリットがあります。
それぞれを詳しく解説しますので、自分に合った処理方法を見つけてください。

3-1.医療脱毛

医療脱毛は、メラニン色素や毛包をターゲットとして強力なレーザーを照射し、毛が生えてこないようにする脱毛方法です。
毛が根本から抜けていくため、チクチクするような不快感はなく、ツルツルの肌に仕上がります。
複数回施術を受けて徐々に毛を少なくしていくため、自己処理の手間と時間が軽減されます。

【医療脱毛のメリット】

• 脱毛効果を実感しやすい
• 幅広い毛質に対応できる
• アフターケアまで対応してくれる

【医療脱毛のデメリット】

• 費用が高額になる
• 痛みを伴う
• 肌トラブルの可能性がある

医療脱毛は強力なレーザーを照射するため、脱毛の効果を実感しやすいメリットがあります。
一人ひとりの肌質や毛質に合った照射をしてくれるため、うぶ毛から濃く太い毛まで、幅広い毛に対応できるのもメリットです。
しかし、強力なレーザーを照射するため痛みがあるというデメリットもあります。
痛みに弱い方は、オプションで麻酔を使用できるクリニックの選択や他の方法を検討しなければなりません。
また、医療脱毛は毛の生え替わりの時期に合わせた施術が必要で、費用が高額になりやすいというデメリットもあります。

3-2.サロン脱毛

サロン脱毛は、美容サロンや脱毛サロンで行われる脱毛方法です。
エステティシャンが施術するため、医療脱毛と比べると弱いレーザーしか出力できません。
しかし、医療脱毛に比べると痛みが少なく、減毛・抑毛効果が期待できます。

【サロン脱毛のメリット】

• 痛みが少ない
• 医療脱毛と比べると価格が安い
• 多彩なプランから選択できる

【サロン脱毛のデメリット】

• 効果を実感するまでに時間がかかる
• 減毛・除毛効果しか期待できない
• 肌トラブルがあったときに対応してもらえない

サロン脱毛は医療脱毛と比べてパワーを抑えたレーザーを照射するため、痛みが少ない脱毛方法です。
医療脱毛と比べると1回の施術にかかる料金も安い傾向にあり、ワンショットだけ追加やこの部位だけもう少しなど、多彩な料金プランから選択できます。
しかし、パワーを抑えているため、効果を実感するには時間がかかり、減毛・抑毛効果しか期待できません。
また、肌トラブルがあった場合にはサロンでは対応できないため、自分で医療機関を受診する必要があります。

3-3.家庭用脱毛器

家庭用脱毛器は、サロン脱毛機と同じフラッシュ式のものがよく利用されています。
そのほかにも、メラニン色素にレーザーを照射するレーザー式や、毛を焼き切る熱線式、毛を引っ張り抜くローラー式の脱毛器があります。

【家庭用脱毛器のメリット】

• 気になったときにすぐ利用できる
• 人目を気にせず照射できる
• 家族や恋人と一緒に使える

【家庭用脱毛器のデメリット】

• 一時的な効果しか期待できない
• 間違った使用方法だと怪我をする恐れがある

家庭用脱毛器は、ムダ毛が気になったときに、時間や人目を気にせず使用できます。
また、家族や恋人と一緒に使うこともできるため、経済的な負担も少なくすむのもメリットの一つです。
一方、家庭で使用するように作られているため弱いパワーしか出力できず、一時的な効果しか期待できません。
間違った方法で使用すると、やけどや赤みといった肌トラブルにつながる危険性もあります。

3-4.カミソリ・シェーバー

カミソリやシェーバーを用いて脱毛する方法は、最も手軽で一般的です。
ドラッグストアや近所のスーパーにも、さまざまな種類のカミソリやシェーバーが販売されており、豊富な種類の中から選択できます。
手の指毛など細かな部分を自己処理する場合は、手の凹凸に引っかかり肌を傷つけてしまう恐れがあるため、T字ではなくI字のカミソリやシェーバーがおすすめです。

【カミソリ・シェーバーのメリット】

• 手軽に使用できる
• 経済的な負担が少ない
• 持ち運んでどこでも処理できる

【カミソリ・シェーバーのデメリット】

• 一時的な効果しかない
• 肌トラブルにつながりやすい
• チクチクとした不快感がある

カミソリ・シェーバーはドラッグストアやスーパーで手軽に購入できるため、経済的な負担も少ないでしょう。
また、コンパクトな商品が多いため持ち運びやすく、学校や会社などで気になったときにすぐに処理できます。
しかし、毛を抜いているわけではないので一時的な効果しかなく、すぐにチクチクとした不快感を生じます。
毛と一緒に角質層を取り除いてしまう恐れもあり、乾燥や赤み、カミソリ負けといった肌トラブルにつながりやすいため、使用する際には注意が必要です。

3-5.脱毛ワックス・脱毛シート

脱毛ワックスや脱毛シートは、粘着力のあるワックスやシートをムダ毛が気になる部分に貼り付け、ムダ毛を抜き抜く脱毛方法です。
うぶ毛から濃く太い毛まで一度で処理できますが、肌を傷めるためおすすめできません。

【脱毛ワックス・脱毛シートのデメリット】

• 強い痛みがある
• 肌トラブルにつながる
• 色素沈着につながる

脱毛ワックス・脱毛シートは、ムダ毛を一度に引き抜くため強い痛みがあります。
また、ムダ毛と一緒に角質層を剥がしてしまう恐れもあるため、乾燥や毛穴の炎症などトラブルにつながりやすく、おすすめできません。
さらに、肌への刺激・摩擦・乾燥・炎症は、色素沈着につながることも考えられます。
敏感肌の方や肌トラブルが心配な方は、他の方法を検討しましょう。

3-6.毛抜き・ピンセット

毛抜きやピンセットを使う方法は、1本1本毛を根本から引き抜いて行います。
カミソリやシェーバーと同じく経済的な負担も少なく、気軽に使用できます。

【毛抜き・ピンセットのメリット】

• 気になったときにすぐに処理できる
• 経済的な負担が少ない
• 一度処理すると、しばらく生えてこない

【毛抜き・ピンセットのデメリット】

• 一度に広範囲は処理できない
• 痛みを伴う
• 肌トラブルにつながる

毛抜きやピンセットは持ち運びやすいため、ムダ毛が気になったときにすぐに処理できます。
また、毛を根本から引き抜いて処理するため、一度処理するとしばらく生えてこないのもメリットです。
しかし、広範囲の毛を一度に処理するには不向きで、利き手と反対側を使って処理するのは難しいでしょう。
毛を引き抜く際に毛穴を傷つけてしまう恐れもあるため、毛嚢炎や埋没毛といった肌トラブルにつながるリスクもあります。

3-7.除毛クリーム

除毛クリームは、毛のたんぱく質を溶かして脱毛する方法です。
毛穴の内側まで処理できるため、毛先がチクチクしにくい傾向にあります。
また、除毛クリームを塗った後は規定時間待つだけなので、手軽に処理できるのも嬉しいポイントです。

【除毛クリームのメリット】

• 毛先がチクチクしにくい
• 手軽に処理できる
• 広範囲を一度に処理できる

【除毛クリームのデメリット】

• 敏感肌の方は肌トラブルにつながる可能性がある
• 除毛クリーム独特のニオイが気になる

除毛クリームは毛先を丸く処理できるため、生えてきてもチクチクした不快感はありません。
また、広範囲を一度に処理でき、気になったときに手軽に処理できるためおすすめです。
しかし、肌が弱い方は除毛クリームが肌に合わない場合もあるため、初めて使用する前には必ずパッチテストを行い、肌に合わない場合は使用を中止してください。
除毛クリーム独特のニオイが気になる方は、ニオイの少ない商品を選択しましょう。

3-8.　抑毛ローション

抑毛ローションは、ムダ毛処理後の肌を整え、日々のお手入れを楽にしてくれます。
顔に使用できるものもあり、全身の気になる部分に使えます。

【抑毛ローションのメリット】

• 全身の気になる部分にすぐに使える
• ムダ毛ケアにプラスして美肌ケアもできる
• 肌にうるおいを与える

【抑毛ローションのデメリット】

• 使い続ける必要がある

抑毛ローションは、気になる部位に塗るだけなので、気軽に毎日使用できます。
また、ムダ毛ケアにプラスして美肌ケア成分を配合している製品もあるため、脱毛後の乾燥を防ぐローションとしても効果が期待できます。
しかし、毎日使い続けることで効果を発揮するため、使わなくなると徐々に元の状態に戻ってしまうのがデメリットです。

4.手の甲の毛や毛穴を目立たなくするための方法

「手の甲に生えている毛を処理するほどでもないかな？」
「手の甲の毛を処理したのは良いものの、毛穴が目立っている」
そのような悩みを持つ方は、以下の方法を試してみてください。

• ハンドクリームを塗る
• 日焼け止めクリームを塗る
• 化粧下地を塗る
• 生活習慣を見直す

ハンドクリームを塗ると、ムダ毛ケアによってダメージを受けた肌を保湿できるため、毛穴が目立ちにくくなります。
日焼け止めは日焼けによる乾燥で毛穴が目立ちやすくなるのを防ぎ、化粧下地は毛穴とくすみをカバーしてくれる効果も期待できます。
また、生活習慣の見直しも検討してみてください。
生活習慣が乱れると、体毛を濃くするテストステロンという男性ホルモンのバランスが乱れます。
テストステロンの分泌量が多くなると体毛が濃くなるため、適度な運動や質の良い睡眠など、生活習慣を見直してみましょう。